【Q&A】祖父母から孫(私の子供)への教育資金の援助は破産手続きで問題になりますか?
A. 祖父母から孫への教育資金の援助は、破産する本人(親であるあなた)の財産を経由しなければ、原則として問題になりません。
お子さんの学費や習い事の費用を祖父母が援助してくれているご家庭は少なくありません。自分が破産することで、この援助が止められたり問題視されたりしないか、ご心配になるのは当然です。結論としては、お金の流れさえ整理しておけば心配はいりません。
本人の口座を経由させないのが無難です
注意したいのはお金の通り道です。祖父母からの援助をいったんあなた名義の口座で受け取ると、通帳上は「あなたへの入金」として記録され、あなた自身への贈与や収入と誤解されて、使途の説明を求められる原因になります。可能であれば、学校や塾への直接の振込みなど、本人の口座を経由させない形が無難です。
本人が受け取って使った場合は家計収支表に記載
すでにあなたの口座で受け取って支払いに充てている場合も、隠す必要はまったくありません。家計収支表に援助としての収入を記載し、教育費の支出と対応させて説明すれば足ります。毎月のように定期的な援助がある場合は、世帯の収入の一部として整理しておくと、裁判所への説明がスムーズです。どちらの形でも、正直に申告していれば問題になることはほとんどありません。
逆方向の資金移動には要注意
一方で、向きが逆の場合は注意が必要です。破産する本人からお子さん名義の口座へ多額のお金を移す行為は、財産隠しや否認(ひにん・管財人に取り消されること)の対象と疑われるリスクがあります。祖父母から孫への援助は問題にならないのに対し、本人から子への資金移動は慎重さが求められる、という対比で覚えておいてください。
教育資金の援助の形はご家庭ごとに様々で、最適な整理の仕方も異なります。申立て前にお金の流れを一度確認しておきたい方は、お気軽に弁護士にご相談ください。
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広島大学(夜間主)で、昼に仕事をして学費と生活費を稼ぎつつ、大学在学中に司法書士試験に合格。破産・債務整理事件では、弁護士・税理士・司法書士の各専門分野における知識に基づいて、税務・登記を含めた多角的な視点から、依頼者の生活再建にとって最善となる解決を目指すことを信念としています。
広島大学法科大学院卒業
平成21年 司法書士試験合格
令和3年4月 横須賀支部後見等対策委員会委員
令和5年2月 葉山町固定資産評価審査委員会委員
令和6年10月 三浦市情報公開審査会委員
令和6年10月 三浦市個人情報保護審査会委員
令和7年4月 神奈川県弁護士会横須賀支部役員幹事
令和7年4月 神奈川県弁護士会常議員
共著書:『遺留分の法律と税務』(第9章 遺留分の放棄の一部)


