「自己破産をしたら、もうマイホームやマイカーを持つ夢は諦めるしかないのだろうか…」
「この先、一生ローンが組めない人生になってしまうのでは…」

自己破産によって借金問題は解決できても、その後の人生における大きな買い物、特に住宅ローンや自動車ローンが組めなくなるのではないかという不安は、多くの方が抱える深刻な悩みです。

結論から言えば、「一生ローンが組めない」ということはありません。自己破産をしても、一定期間が経過し、あなたの「信用情報」が回復すれば、再び住宅ローンや自動車ローンを組める可能性は十分にあります。

この記事では、ローンが組めなくなる仕組み、再び組めるようになるまでの期間の目安、そして将来ローン審査に通るために今からできる準備について、税理士・司法書士有資格の弁護士が分かりやすく解説します。

ローンが組めなくなる理由:信用情報機関(ブラックリスト)への登録

自己破産をすると、ローンが組めなくなる直接の理由は、あなたの金融取引に関する個人情報、いわゆる「信用情報」に、自己破産をしたという事実(事故情報)が登録されるためです。これが「ブラックリストに載る」という状態です。

銀行やローン会社は、ローンの申込みを受けると、必ずこの信用情報を専門機関(信用情報機関)に照会して審査を行います。そこに自己破産の記録が残っている間は、「返済能力に懸念あり」と判断され、審査に通ることはまずありません。

この事故情報が消えるまでの期間は、信用情報機関によって異なりますが約5~7年といわれています。

信用情報回復後、ローン審査に通るための4つの重要ポイント

事故情報が消えれば、誰でもすぐにローンが組めるわけではありません。むしろ、長期間ローンやクレジットの利用履歴がない状態は、金融機関から見て判断材料が乏しい状態です。審査に通る確率を高めるために、以下の準備が重要になります。

① 頭金をしっかり準備する【最重要】

特に住宅ローンにおいて、頭金は極めて重要です。「計画的にお金を貯めることができる」という経済的な信用の証となり、借入額自体も減るため、金融機関の安心材料となります。この5年~7年という期間を、将来のための「貯蓄期間」と捉え、地道に頭金を準備することが、審査通過への一番の近道です。

② 良好なクレジットヒストリーを再度構築する

信用情報が回復した後、まずは審査に通りやすい携帯電話の分割払いや、年会費無料のクレジットカードなどを作成し、毎月きちんと支払いを行うことで、新たな「良い利用履歴(クレジットヒストリー)」を積み重ねることが有効です。これにより、「きちんと返済できる人物である」ことを客観的に示すことができます。

③ 安定した収入と勤続年数

当然のことながら、ローン審査では現在の返済能力が厳しく見られます。安定した職業に就き、一定の勤続年数を重ね、年収に見合った借入希望額を提示することが基本となります。

④ 自己破産時に債権者だった金融機関は避ける

信用情報機関の記録は消えても、迷惑をかけた金融機関の社内には、あなたの情報が「社内ブラック」として半永久的に残っています。その銀行やグループ会社にローンを申し込んでも、審査に通ることはありません。

自己破産は、人生の終わりではなく、健全な経済生活を取り戻すための再出発です。定められた期間、誠実に生活を立て直すことで、再び大きな夢を実現する道は開かれます。


当事務所は、皆様の複雑な自己破産・債務整理問題を解決するために、他にはない強みを持っています。

①1972年創立、所属弁護士数約100名の実績と経験

1972年の創立以来、半世紀にわたり数多くの破産・債務整理案件を手掛けてまいりました。約100名の弁護士が所属しており、それぞれの事案で蓄積された豊富な判例知識と実務経験を基に、ギャンブルや浪費が原因の借金等の困難事情でも最適な解決策をご提案します。

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③ 報酬分割支払前でも速やかな対応

多くの法律事務所では、報酬支払後に手続を行いますが、当事務所では、報酬支払い前でも内部審査で問題が無ければ速やかに手続を進めます。


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