自己啓発セミナー・情報商材の借金で自己破産。浪費と判断されても可能?

「今の自分を変えたい」「もっと稼げるようになりたい」。そうした向上心や将来への不安に付け込むように、「誰でも成功できるノウハウ」「これを買えば人生が変わる」といった謳い文句の高額な自己啓発セミナーや情報商材が、数多く存在します。「自分への投資だ」と信じ、ローンやクレジットカードで何十万、何百万円ものお金を投じた結果、何も得られないまま借金だけが残ってしまった、というご相談は非常に深刻です。
このような支出が原因の借金について、「これは浪費や、無謀な投資だったのではないか」と、自己破産を諦めていませんか。確かに、このようなケースは手続きが複雑化しますが、正しい手順を踏み、ご自身の状況を正直に説明すれば、自己破産によって借金問題を解決することは十分に可能です。この記事では、そのための重要なポイントについて、税理士・司法書士有資格の弁護士が分かりやすく解説します。
自己啓発・情報商材への支出は「浪費」と判断されやすい
自己破産には、借金の原因によっては免責(借金の免除)が許可されない「免責不許可事由」というものがあり、その代表例が「浪費」です。
高額な自己啓発セミナーや情報商材への支出は、裁判所から見て、客観的な価値や効果が不明確なものに対して、身の丈に合わない過大な支出をしたと評価され、この「浪費」に該当すると判断される可能性が非常に高いです。「ビジネスのための投資だった」と主張しても、具体的な事業計画や成功の見込みが乏しい場合、その主張を認めてもらうのは困難です。
解決の鍵は「裁量免責」。問われるのは客観的な説明と反省
では、「浪費」と判断されたら自己破産は不可能なのでしょうか。いいえ、決してそんなことはありません。日本の自己破産制度には「裁量免責」という、重要な救済の仕組みがあります。これは、たとえ浪費が原因であっても、裁判所が本人の反省の態度や更生の意欲などを総合的に判断し、その裁量によって免責を許可するという制度です。
この裁量免責を得るために、あなたに求められるのは、ご自身の行動と真摯に向き合うことです。
- なぜ高額なセミナーや情報商材に惹かれ、借金をしてまで購入してしまったのか、その経緯と心理状態を客観的に説明すること。
- 結果として、それが無謀な支出であったことを認め、深く反省している態度を示すこと。
- 弁護士や裁判所、破産管財人に対し、すべての契約や支出について正直に話し、誠実に手続きに協力すること。
- 今後は、このような安易な儲け話には頼らず、堅実に働き、生活を立て直していくという強い意志を示すこと。
「藁にもすがる思いだった」「冷静な判断ができなかった」という当時の状況を正直に語り、深く反省する。その真摯な姿勢を弁護士が法的にサポートすることで、裁判所もあなたの再出発を認めてくれるのです。
虎ノ門法律経済事務所 横須賀支店の強み
- ①1972年創立、所属弁護士数約100名の実績と経験
1972年の創立以来、半世紀にわたり数多くの破産・債務整理案件を手掛けてまいりました。約100名の弁護士が所属しており、それぞれの事案で蓄積された豊富な判例知識と実務経験を基に、ギャンブルや浪費が原因の借金等の困難事情でも最適な解決策をご提案します。 - ②税理士・司法書士有資格の弁護士が対応
破産問題、特に不動産や多額の財産が関わるケースでは、税務の視点が欠かせません。当事務所横須賀支店には、税理士・司法書士有資格の弁護士が在籍しています。法務と税務、登記の全方面から多角的なアドバイスをして最善の解決を目指します。 - ③ 報酬分割支払前でも速やかな対応
多くの法律事務所では、報酬支払後に手続を行いますが、当事務所では、報酬支払い前でも内部審査で問題が無ければ速やかに手続を進めます。
自己破産・債務整理にお困りの方は虎ノ門法律経済事務所にご相談ください。
自分を変えたいというポジティブな気持ちが、結果として借金地獄につながってしまうのは、非常につらく、皮肉なことです。しかし、その失敗から目をそむけていては、本当の意味での再出発はできません。過去の自分を認め、法的な手続きによって借金を清算し、未来に向かって着実に歩み出す。そのための勇気ある一歩を、私たち専門家が全力でサポートします。
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広島大学(夜間主)で、昼に仕事をして学費と生活費を稼ぎつつ、大学在学中に司法書士試験に合格。相続事件では、弁護士・税理士・司法書士の各専門分野における知識に基づいて、多角的な視点から依頼者の最善となるような解決を目指すことを信念としています。
広島大学法科大学院卒業
平成21年 司法書士試験合格
令和3年4月 横須賀支部後見等対策委員会委員
令和5年2月 葉山町固定資産評価審査委員会委員
令和6年10月 三浦市情報公開審査会委員
令和6年10月 三浦市個人情報保護審査会委員
令和7年1月 神奈川県弁護士会横須賀支部役員幹事
令和7年3月 神奈川県弁護士会常議員