海外旅行や散財が原因の借金で自己破産。「浪費」と判断されても解決できる?

非日常を味わえる海外旅行や、気分転換になる国内旅行。思い出作りのための旅行は楽しいものですが、その費用は決して安くはありません。「航空券やホテル代をリボ払いにした」「旅行先で開放的な気分になり、ショッピングや食事で散財してしまった」といった経験から、借金を膨らませてしまう方は少なくありません。
このような旅行や散財が原因の借金について、「これは単なる自分の『浪費』だから、自己破産なんてできないだろう…」と諦めていませんか。確かに、このようなケースは自己破産の手続きにおいて厳しい目で見られます。しかし、正しい手順を踏み、誠実な対応を心がければ、自己破産によって借金問題を解決できる可能性は十分にあります。この記事では、そのための重要なポイントについて、税理士・司法書士有資格の弁護士が分かりやすく解説します。
頻繁な旅行や散財は「浪費」。自己破産の最大の壁に
自己破産の手続きでは、借金の原因が免責を許可するのにふさわしくない場合、「免責不許可事由」として、原則的に借金の支払義務が免除されません。その代表例が「浪費」です。
収入に見合わない頻繁な旅行や、借金をしてまで行く海外旅行、旅行先での高額なショッピングなどは、まさにこの「浪費」の典型例と判断される可能性が非常に高いです。裁判所から見れば、それは生活に必要不可欠な支出ではなく、個人の贅沢のために作られた借金と評価されるからです。
「裁量免責」が解決の鍵。裁判所が重視するポイント
では、「浪費」と判断されたら自己破産は不可能なのでしょうか。決してそんなことはありません。免責不許可事由に該当する場合でも、裁判所が本人の事情を総合的に考慮し、その裁量によって免責を許可する「裁量免責」という制度があります。そして、実務上、浪費が原因のケースでも、ほとんどの方がこの裁量免責によって最終的に救済されています。
裁判所が裁量免責を判断する上で重視するのは、あなたの「過去」よりも「現在」と「未来」です。具体的には、以下の3つの点が極めて重要になります。
- 真摯な反省:自分の過去の金銭感覚が誤っていたことを認め、深く反省していること。
- 手続きへの誠実な協力:弁護士や裁判所、破産管財人に対し、借金の経緯を正直に話し、隠し事をしないこと。
- 更生の意欲:家計簿をつけるなど、今後は身の丈に合った生活を送るという具体的な行動と強い意志を示すこと。
「もう二度と借金に頼った旅行はしない」というあなたの決意を、弁護士が法的な手続きの中で裁判所にしっかりと伝えることが、裁量免責を得るための鍵となります。
複雑な「管財事件」は弁護士に任せるのが最善
浪費が借金の主な原因である場合、裁判所は「破産管財人」を選任し、借金の経緯やあなたの生活態度を詳しく調査する「管財事件」という手続きで進めることが多くなります。この手続きは、ご自身一人で対応するには非常に複雑で、精神的な負担も大きいものです。
経験豊富な弁護士に依頼すれば、破産管財人との面談への同席や、裁判所への適切な報告を通じて、手続きを円滑に進めることができます。浪費案件こそ、弁護士のサポートが不可欠なのです。
虎ノ門法律経済事務所 横須賀支店の強み
- ①1972年創立、所属弁護士数約100名の実績と経験
1972年の創立以来、半世紀にわたり数多くの破産・債務整理案件を手掛けてまいりました。約100名の弁護士が所属しており、それぞれの事案で蓄積された豊富な判例知識と実務経験を基に、ギャンブルや浪費が原因の借金等の困難事情でも最適な解決策をご提案します。 - ②税理士・司法書士有資格の弁護士が対応
破産問題、特に不動産や多額の財産が関わるケースでは、税務の視点が欠かせません。当事務所横須賀支店には、税理士・司法書士有資格の弁護士が在籍しています。法務と税務、登記の全方面から多角的なアドバイスをして最善の解決を目指します。 - ③ 報酬分割支払前でも速やかな対応
多くの法律事務所では、報酬支払後に手続を行いますが、当事務所では、報酬支払い前でも内部審査で問題が無ければ速やかに手続を進めます。
自己破産・債務整理にお困りの方は虎ノ門法律経済事務所にご相談ください。
楽しかった旅行の思い出が、今は重い借金の悩みになっているかもしれません。しかし、過去の自分の行動を責め続けても、問題は解決しません。大切なのは、事実と向き合い、人生をリセットするために勇気ある一歩を踏み出すことです。自己破産は、そのための法的な権利です。まずは私たち専門家にご相談ください。
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広島大学(夜間主)で、昼に仕事をして学費と生活費を稼ぎつつ、大学在学中に司法書士試験に合格。相続事件では、弁護士・税理士・司法書士の各専門分野における知識に基づいて、多角的な視点から依頼者の最善となるような解決を目指すことを信念としています。
広島大学法科大学院卒業
平成21年 司法書士試験合格
令和3年4月 横須賀支部後見等対策委員会委員
令和5年2月 葉山町固定資産評価審査委員会委員
令和6年10月 三浦市情報公開審査会委員
令和6年10月 三浦市個人情報保護審査会委員
令和7年1月 神奈川県弁護士会横須賀支部役員幹事
令和7年3月 神奈川県弁護士会常議員