借金返済のための借金…。「自転車操業」状態で膨らんだ借金も自己破産で解決できる?

「A社の返済日に間に合わせるために、B社からお金を借りる」「クレジットカードの支払いのために、消費者金融でキャッシングする」。このように、借金の返済のために新たな借金を繰り返す状態を、俗に「自転車操業」と呼びます。ペダルを漕ぎ続けないと倒れてしまう自転車のように、借り入れを続けないと返済が滞ってしまう、極めて危険な状態です。
毎月の返済は何とかこなせているものの、借金の総額は一向に減らず、むしろ利息で膨れ上がっていく。そんな終わりの見えない状況に、「自分はもう駄目かもしれない」と、強い不安と焦りを感じているのではないでしょうか。この記事では、この「自転車操業」こそが自己破産を検討すべきサインであること、そして、自己破産によってその悪循環を断ち切る方法について、税理士・司法書士有資格の弁護士が分かりやすく解説します。
「自転車操業」は破産が認められる典型的な状態
自己破産が認められるための最も重要な法律上の要件は、「支払不能」であることです。支払不能とは、債務者が、支払能力を欠くために、その債務のうち弁済期にあるものにつき、一般的かつ継続的に弁済することができない客観的状態を意味します。
まさに、「借金で借金を返す」という自転車操業の状態は、ご自身の収入(支払能力)だけでは、継続的に返済していくことができない状態に陥っていることの動かぬ証拠です。そのため、裁判所もこの状態を「支払不能」の典型例として理解しており、浪費やギャンブルといった特殊な事情がなければ、自己破産はスムーズに認められます。むしろ、これ以上事態を悪化させないために、速やかに破産手続きでリセットすべき状態であると判断されるのです。
放置は危険!自転車操業がもたらす悲劇
自転車操業を続けても、事態が好転することは絶対にありません。むしろ、状況は確実に悪化の一途をたどります。
- 利息による借金の急増:返済のために借りる先は、次第に審査の甘い、金利の高い業者になっていきます。高金利の借金は、元金がほとんど減らず、利息だけで借金が雪だるま式に増えていきます。
- 多重債務による管理不能:借入先が3社、4社と増えるにつれ、どこにいくら返済すればよいのか管理が困難になり、精神的にも追い詰められていきます。
- 避けられない最終的な破綻:いずれ全ての金融機関で借入限度額に達し、新たな借り入れができなくなった瞬間に、破綻が訪れます。そうなると、厳しい督促や給与の差押えといった事態に発展します。
「次の返済さえ乗り切れば…」という考えは、問題を先送りにしているに過ぎません。その一本の電話を貸金業者にかける前に、まずは弁護士にご相談ください。
サイクルを断ち切る唯一の方法:弁護士への相談
自転車操業の悪循環を断ち切る方法は、ただ一つ。ペダルを漕ぐ(借り入れをする)のをやめ、専門家である弁護士に相談することです。
弁護士にご依頼いただくと、直ちにすべての債権者へ「受任通知」を送付します。この通知が届けば、貸金業者はあなたへの直接の連絡や取り立てができなくなり、返済も一時的にストップします。これにより、あなたは「次の返済のために、どこから借りてこよう」というプレッシャーから即座に解放されます。この精神的な平穏を取り戻すことが、生活再建への大きな第一歩となるのです。
虎ノ門法律経済事務所 横須賀支店の強み
- ①1972年創立、所属弁護士数約100名の実績と経験
1972年の創立以来、半世紀にわたり数多くの破産・債務整理案件を手掛けてまいりました。約100名の弁護士が所属しており、それぞれの事案で蓄積された豊富な判例知識と実務経験を基に、ギャンブルや浪費が原因の借金等の困難事情でも最適な解決策をご提案します。 - ②税理士・司法書士有資格の弁護士が対応
破産問題、特に不動産や多額の財産が関わるケースでは、税務の視点が欠かせません。当事務所横須賀支店には、税理士・司法書士有資格の弁護士が在籍しています。法務と税務、登記の全方面から多角的なアドバイスをして最善の解決を目指します。 - ③ 報酬分割支払前でも速やかな対応
多くの法律事務所では、報酬支払後に手続を行いますが、当事務所では、報酬支払い前でも内部審査で問題が無ければ速やかに手続を進めます。
自己破産・債務整理にお困りの方は虎ノ門法律経済事務所にご相談ください。
「自転車操業」は、あなたの責任感や真面目さゆえに陥ってしまう罠でもあります。しかし、その先に未来はありません。勇気を出して自転車から降り、専門家と一緒に、借金問題の根本的な解決を目指しましょう。自己破産は、そのための国が認めた正当な権利です。
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広島大学(夜間主)で、昼に仕事をして学費と生活費を稼ぎつつ、大学在学中に司法書士試験に合格。相続事件では、弁護士・税理士・司法書士の各専門分野における知識に基づいて、多角的な視点から依頼者の最善となるような解決を目指すことを信念としています。
広島大学法科大学院卒業
平成21年 司法書士試験合格
令和3年4月 横須賀支部後見等対策委員会委員
令和5年2月 葉山町固定資産評価審査委員会委員
令和6年10月 三浦市情報公開審査会委員
令和6年10月 三浦市個人情報保護審査会委員
令和7年1月 神奈川県弁護士会横須賀支部役員幹事
令和7年3月 神奈川県弁護士会常議員