スポーツ観戦の年間シートや遠征費用の借金。浪費とみなされても自己破産できる?

好きなスポーツチームを応援することは、多くの人にとって生きがいです。スタジアムの熱気、ファンとの一体感、そして愛するチームの勝利の瞬間。その感動を味わうために、高価な年間シートを購入したり、全国のアウェーゲームに駆けつけたりする熱心なファンの方は少なくありません。しかし、その情熱が行き過ぎて、観戦費用を借金で賄うようになると、状況は一変します。
「年間シートのローンや、遠征費用のリボ払いが返せない」「これはただの趣味の使いすぎ、『浪費』だから自己破産はできないのでは?」と、誰にも相談できずに悩んでいませんか。結論から言えば、スポーツ観戦費用が原因の借金も、自己破産によって解決できる可能性は十分にあります。この記事では、そのための注意点と、解決への道筋について、税理士・司法書士有資格の弁護士が分かりやすく解説します。
チームへの応援費用も「浪費」。自己破産の壁に
自己破産の手続きにおいて、裁判所は借金の原因を調査します。そして、その原因が「免責不許可事由」にあたる場合、原則として借金の免除(免責)は認められません。この免責不許可事由の代表例が「浪費」です。
残念ながら、収入に見合わない高額な年間シートの購入や、借金をしてまで繰り返す遠征行為は、この「浪費」に該当する可能性が非常に高いと言わざるを得ません。裁判所から見れば、それは生活に不可欠な支出ではなく、個人の趣味・娯楽のために身の丈を超えて作られた借金と判断されるからです。
「裁量免責」が解決の鍵。反省と更生の意欲が問われる
「浪費」と判断されたら、もう自己破産は無理なのでしょうか。いいえ、決して諦める必要はありません。たとえ免責不許可事由に該当しても、裁判所が本人の反省の態度や経済的更生の意欲などを総合的に考慮し、その裁量によって免責を許可する「裁量免責」という制度があります。実務上、浪費が原因の自己破産であっても、ほとんどのケースで最終的にこの裁量免責によって救済されています。
裁量免責を得るために最も大切なのは、あなた自身の「姿勢」です。
- 過去の過度な応援消費を認め、真摯に反省していること。
- 弁護士や裁判所、破産管財人に対して正直に事実を話し、誠実に手続きに協力すること。
- 家計簿をつけるなど、今後は堅実な金銭管理を行うという強い意志と具体的な行動を示すこと。
あなたの「チームを応援したい」という純粋な気持ちと、それが行き過ぎてしまったことへの反省。この両方を弁護士が法的な視点から整理し、裁判所に伝えることが、裁量免責を得るための重要なステップになります。
複雑な「管財事件」は弁護士に一任を
浪費が借金の主な原因である場合、裁判所は「破産管財人」を選任し、借金の経緯やあなたの生活態度を詳しく調査する「管財事件」という丁寧な手続きで進めることが多くなります。ご自身一人でこの複雑な手続きに対応するのは、精神的な負担も大きく、非常に困難です。
経験豊富な弁護士に依頼すれば、破産管財人との面談への同席や、裁判所への適切な報告を通じて、手続きを円滑に進めることができます。浪費が関わる案件こそ、弁護士の専門的なサポートが不可欠です。
虎ノ門法律経済事務所 横須賀支店の強み
- ①1972年創立、所属弁護士数約100名の実績と経験
1972年の創立以来、半世紀にわたり数多くの破産・債務整理案件を手掛けてまいりました。約100名の弁護士が所属しており、それぞれの事案で蓄積された豊富な判例知識と実務経験を基に、ギャンブルや浪費が原因の借金等の困難事情でも最適な解決策をご提案します。 - ②税理士・司法書士有資格の弁護士が対応
破産問題、特に不動産や多額の財産が関わるケースでは、税務の視点が欠かせません。当事務所横須賀支店には、税理士・司法書士有資格の弁護士が在籍しています。法務と税務、登記の全方面から多角的なアドバイスをして最善の解決を目指します。 - ③ 報酬分割支払前でも速やかな対応
多くの法律事務所では、報酬支払後に手続を行いますが、当事務所では、報酬支払い前でも内部審査で問題が無ければ速やかに手続を進めます。
自己破産・債務整理にお困りの方は虎ノ門法律経済事務所にご相談ください。
チームを愛する気持ちに、何ら罪はありません。しかし、そのためにご自身の生活が破綻してしまっては、元気に声援を送ることもできなくなってしまいます。過去の行き過ぎた消費を反省し、借金問題を法的にリセットすることで、また新たな形でチームを応援できる日が必ず来ます。その第一歩を、私たち専門家と一緒に踏み出しましょう。
>>無料相談の流れはこちら
広島大学(夜間主)で、昼に仕事をして学費と生活費を稼ぎつつ、大学在学中に司法書士試験に合格。相続事件では、弁護士・税理士・司法書士の各専門分野における知識に基づいて、多角的な視点から依頼者の最善となるような解決を目指すことを信念としています。
広島大学法科大学院卒業
平成21年 司法書士試験合格
令和3年4月 横須賀支部後見等対策委員会委員
令和5年2月 葉山町固定資産評価審査委員会委員
令和6年10月 三浦市情報公開審査会委員
令和6年10月 三浦市個人情報保護審査会委員
令和7年1月 神奈川県弁護士会横須賀支部役員幹事
令和7年3月 神奈川県弁護士会常議員