病気・休職による収入減少で困窮した公務員の生活再建事例

50代・男性
地方公務員
債務整理の種類:自己破産
ご相談の背景
ご相談者は、50代の地方公務員の男性です。病気により長期の休職を余儀なくされ、収入が大幅に減少したことが原因で、医療費や生活費の不足分を補うために借入をされました。債務総額は約380万円に達していました。
ご相談時には、膨らんでいく借金への不安はもちろんのこと、「この状態で職場に復帰できるのだろうか」という将来への強い不安を抱えていらっしゃいました。心身ともに追い詰められた状況で、当事務所の門を叩かれました。
ご相談者様の状況(まとめ)
年代 | 50代 |
---|---|
性別 | 男性 |
職業 | 地方公務員 |
借金の理由 | 長期病気休職中の生活費不足、医療費負担 |
弁護士の対応と解決結果
ご依頼者様の状況を丁寧にお伺いし、まずは経済的な不安を取り除き、治療と職場復帰に専念していただくために自己破産をご提案しました。
弁護士から裁判所に対し、借金の原因が浪費などではなく、あくまで病気による不可抗力な収入減であったことを詳細に説明しました。その結果、手続きはスムーズな「同時廃止事件」として進行し、無事に免責許可決定が下りました。
経済的な問題が解決したことで精神的な負担も軽くなり、ご依頼者様は無事に職場復帰を果たすことができました。現在は、ご自身の健康管理に留意しながら、安定した職務に専念されています。
債務整理前後の比較
項目 | 債務整理前 | 債務整理後 |
---|---|---|
借金総額 | 約380万円 | 0円 |
月々の返済額 | 11万円 | 0円 |
本事例のポイント:公務員の方も自己破産は可能です
「公務員は自己破産できない」「破産したら職を失うのではないか」といった誤解をされている方がいらっしゃいますが、そのようなことはありません。公務員であっても、自己破産をする権利は等しく認められています。
自己破産をしたこと自体を理由に、懲戒免職になることは法律上ありません。むしろ、本事例のように、借金問題を解決することで経済的・精神的な安定を取り戻し、安心して職務に復帰・専念できるという大きなメリットがあります。
病気やケガなど、予期せぬ事態で借金を抱えてしまった場合でも、必ず解決の道はあります。ご自身の生活と仕事を守るためにも、お早めにご相談ください。
この記事の執筆者

弁護士法人TLEO 虎ノ門法律経済事務所横須賀支店
横須賀支店長・パートナー弁護士・税理士
中村 賢史郎
保有資格弁護士、税理士、司法書士有資格
専門分野破産事件・不動産事件・相続事件・離婚事件を主に取り扱う
広島大学(夜間主)で、昼に仕事をして学費と生活費を稼ぎつつ、大学在学中に司法書士試験に合格。相続事件では、弁護士・税理士・司法書士の各専門分野における知識に基づいて、多角的な視点から依頼者の最善となるような解決を目指すことを信念としています。
広島大学(夜間主)で、昼に仕事をして学費と生活費を稼ぎつつ、大学在学中に司法書士試験に合格。相続事件では、弁護士・税理士・司法書士の各専門分野における知識に基づいて、多角的な視点から依頼者の最善となるような解決を目指すことを信念としています。
経歴広島大学法学部夜間主卒業
広島大学法科大学院卒業
平成21年 司法書士試験合格
令和3年4月 横須賀支部後見等対策委員会委員
令和5年2月 葉山町固定資産評価審査委員会委員
令和6年10月 三浦市情報公開審査会委員
令和6年10月 三浦市個人情報保護審査会委員
令和7年1月 神奈川県弁護士会横須賀支部役員幹事
令和7年3月 神奈川県弁護士会常議員
広島大学法科大学院卒業
平成21年 司法書士試験合格
令和3年4月 横須賀支部後見等対策委員会委員
令和5年2月 葉山町固定資産評価審査委員会委員
令和6年10月 三浦市情報公開審査会委員
令和6年10月 三浦市個人情報保護審査会委員
令和7年1月 神奈川県弁護士会横須賀支部役員幹事
令和7年3月 神奈川県弁護士会常議員